[`evernote` not found]

囚人のジレンマとは

個々にとって最適な選択が全体の最適な選択にはならないという、数学や経済学のゲーム理論におけるモデルですね。行動経済学というより、経済学本体の分野、そして、ゲーム理論として取り扱われます。

もともと「1回限りの2人ゲームの場合」として研究されてきましたが、「繰返し何度も行われるゲームの場合」「3人以上のゲームの場合」など、数多くの条件設定で研究されています。

ややこしくなっちゃいますけどね。

囚人のジレンマの一番有名なパターンは以下のパターンでしょう。

ある事件で共犯と思われる2人の被疑者(鈴木と田中)が別件逮捕で捕らえられました。2人の被疑者は、完全に隔離された上で双方に、次のような条件が与えられた。

【パターンA】

相棒が黙秘を続けている間に、
自分が自白すれば「不起訴」となる。
その場合、相棒は「懲役15年」となる。

【パターンB】

反対に、相棒が自白し、
自分が黙秘を続けた場合は「懲役15年」となる。
その場合、相棒は「不起訴」となる。

【パターンC】

自分も相棒も自白した場合、
双方ともに「懲役5年」となる。

【パターンD】

自分も相棒も黙秘を続けた場合は、
双方ともに「懲役1年」となる。

 

囚人鈴木のパターン
囚人

田中の

パターン

自白しない 自白する
自白しない  鈴木の刑期:1年

田中の刑期:1年

 鈴木の刑期:釈放 田中の刑期:15年
自白する  鈴木の刑期:15年

田中の刑期:釈放

 鈴木の刑期:5年

田中の刑期:5年

 

相棒にも、全く同一の条件を伝えてあるとします。
この条件の場合、鈴木の立場から、田中の選択に対しての
合理的な選択を検討すると以下のようになります。

田中が「自白しない」場合、
黙秘すれば1年、自白すれば不起訴となる為、
「自白する」が合理的です。

田中が「自白する」場合、
黙秘すれば15年、自白すれば5年となる為、
「自白する」が合理的です。

これらのことから、田中がどちらを選択しようとも
鈴木にとっての合理的な選択は「自白する」ことになる。

双方が合理的な選択をすると、
結果としてお互いに裏切り合うことになり
「懲役5年」となってしまう。

全体にとって最も良い選択は、
双方が「自白しない」事であるにも関らず、
個人にとって最も合理的である「自白する」事を選択してしまうという
ジレンマが生じてしまうのです。

まあ、逮捕されないのが一番ですが。

[`evernote` not found]

コメントを残す